日 時:2013年11月18日(月)14時から17時まで
場 所:東京都生協連会館
参加数:72団体(111名)
内 容:1.事例報告
都内の当事者団体や当事者とともに活動している団体の
取組み事例を学ぶ。
登壇者:町屋6 丁目ミニサロン
むさしのスマイル
東北の絆 サロンFMI 会
鷺宮都営住宅自治会
2.パネルディスカッション
上記4団体の方々と議論を深め、これからの支援活動を
見つめなおす場とする。
3.情報交換
参加者の皆さんでの情報交換。
今回は、都内の当事者団体や当事者とともに活動している団体の取組み事例を学び、参加者同士が自由な情報交換をしていただく場としました。
団体の活動に参加した連絡会のメンバーといっしょに対話形式で事例紹介を行いました。
パネルディスカッションでは事例紹介を行った団体をパネリストに議論を深め、支援活動を見つめ直す場としました。
その後、当事者団体同士、当事者団体と避難者支援団体を12グループに分け、参加者の方もグループに入り、連絡会メンバーの進行のもと、自己紹介カードを利用しながら情報交換や共有をしていく場としました。
111名、72団体が参加しました。
都内の当事者団体や当事者とともに活動している4団体の事例を紹介してもらいました。
(町屋6丁目ミニサロン)毎月ミニサロンを行い、希望者に福島の新聞を回覧し、避難者同士のつながりを作った。自治会との関係づくりも挨拶から始めた。これからは避難者は『避難者』だけの顔をしてはいけないということを伝えたい。
(むさしのスマイル)支援者というよりお母さん同士という仲間。同じ団地につながりがなく孤立していたが、支えてくれている人との出会いがあった。これからは支援したい気持ちを持っている人はたくさんいるので、つながれる場をつくり、輪がひろがればと思う。
(東北の絆 サロンFMI会)社協が会合を開いてくれたが、自分たちで活動を始めた。平日は室内、土日は外での活動を行っている。参加者の表情も大きな声で笑えるようになった。これからはつながりを大切にし、誰でも自由にどこからでも参加できるようにしている。
(鷺宮都営住宅自治会)当初は自治会として集会所にサロンと相談所を開いた。民生委員は、自治会と民生委員の連携を密にした。1年後頃から被災者扱いをしないことにし、自治会の役員になってもらい一緒に活動した。今は、なかなか外に出てくれない方が課題になっている。
上記4団体をパネリストに議論を深めました。
写真:パネルディスカッションの風景
<避難者同士のつながりについて>
(東北の絆 サロンFMI会)
社協の力を借りて市内に避難されている方に声をかけてもらっている。避難されている方の中で同郷の方と出会った。新たなつながりになっている。
(むさしのスマイル)
誰か知っている人につながりたい。地元で避難者をつなげてもらわない限り難しい。広域の交流会があるとつながれる。
(鷺宮都営住宅自治会)
皆がつながれるために懇談会を開いた。隣同士にいながら親戚ということがわからなかった。また、個別の避難の方とも、懇談会によってつながれた。
(町屋6丁目ミニサロン)
福島からの避難者が多いが、棟が違ったためつながりがもてなかった。新聞を回覧することでつながりが持てた。避難者同士のつながりは方法の工夫が必要。
<地域とのつながりについて>
(町屋6丁目ミニサロン)
文化祭や夏祭りに参加する。近所の人にあわせていく。言葉で伝えるの も大切。
(むさしのスマイル)
一番大切なのは情報のハブ化。ここに来ればわかるというような場所が 必要。心を聞くかけはしになれればと思っている。
(東北の絆 サロンFMI会)
市内の老人クラブや歌声喫茶、県人会等に出ている。その時の話は、サロンで情報提供している。
(鷺宮都営住宅自治会)
一線をなくしていきイベントへの参加や自治会の防災担当になってもらったりしている。住民といっしょにやろうと思うことが大切。つなげることが自分たちの役割。
(むさしのスマイル)
寄り添ってくれる人がいる。心の支えになる。思いをもっている人が増 えていけば、地域でとけこんでいく。生活者でもある。
<今後の活動について>
(鷺宮都営住宅自治会)
一人暮らしが心配。どのイベントにも出てこない。民生委員と協力して 一軒一軒訪問した。
(東北の絆 サロンFMI会)
絆を避難した者同士が自分たちで活動していきたい。そのために助成金 をつかって幅を広げていきたい。もっと助成金が使いやすくなればと思 う。
(むさしのスマイル)
当事者として話せる場ができたらと思っているので行政に要望していき たい。ゆるく長く続けることを大事にしたい。
(町屋6丁目ミニサロン)
社協に甘えるのではなく、よかれと思う事を行っていきたい。地域の団 体とともに関わりながら、「広域のつながり」を作り、同郷の人が「た まに会える」関係を作っていきたい。
事例報告の団体の他に6団体がそれぞれ12のグループになり情報交換を行いました。
広域避難者支援連絡会in東京
東京災害ボランティアネットワーク/さわやか福祉財団/震災がつなぐ全国ネットワーク/中央労働金庫/災害復興まちづくり支援機構/荒川区社会福祉協議会/全労済/東京都生活協同組合連合会/いたばし総合ボランティアセンター/オリックス財団/東京ボランティア・市民活動センター
東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)/(特活)メディアージ
東雲の会(江東区東雲地区)/青空会(新宿区百人町地区)
福島県被災者同行会/コスモス会(板橋区)
足立新田ふるさと会(足立区)/人の輪ネット
とみおか子ども未来ネットワーク/町屋6丁目ミニサロン(荒川区)
むさしのスマイル(武蔵野市)/東北の絆 サロンFMI会(町田市)
鷺宮都営住宅自治会(中野区)