日 時:平成27年7月16日(火)13時30分~16時30分
場 所:全水道会館 中会議室
主 催:広域避難者支援連絡会in東京
協 力:東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)/東雲の会(江東
区東雲地区)/青空会(新宿区)/コスモス会(板橋区)/
足立区新田ふるさと会(足立区)/人の輪ネット/NPO法人
とみおか子ども未来ネットワーク/町屋6丁目ミニサロン(荒川
区)/むさしのスマイル(武蔵野市)/東北の絆 サロンFMI会
(町田市)/みちのくまほろば会(西東京市)/福島県被災者
同行会/鷺宮都営住宅自治会(中野区)
参加者数:避難当事者団体12団体(15名)
広域避難者支援連絡会in東京から17名、オブザーバー18名
話題提供者2名
※第9回広域避難者支援ミーティングin東京は、避難当事者団体が参加者
となるクローズド会議として開催しました。
▼開会
○開会挨拶:広域避難者支援連絡会in東京
▼プログラム1
避難者支援に関する様々な制度について
東京都総務局復興支援対策部都内避難者支援課の川﨑氏より、都内避難者アンケート調査結果を踏まえながら、東京都の相談拠点事業についての説明を頂いた。その後、「長期避難や移住を考える中で必要となる支援について」意見交換を行った。
<主な意見は次の通り>
・飯田橋の相談拠点については、何を相談したらいいか分からない。
・どこに何を相談すればいいか分からない。できるだけ気軽に相談したい。
・同じ経験をしている人同士でしか相談できない(公的なところではなく)。
・相談しても、先が見えない答えしか返ってこない。相談する気力がない。
・弁護士等と一緒に読まないとよくわからない。賠償に関する弁護士相談はニー
ズがあるように思う。
・福祉については、公的機関へ相談する意味があるが、それ以外は諦めている
方も少なくないように感じる。
・個別訪問は明日、明後日にはもう厳しいという人を見つける訪問。1か月先が分からない人は発見されない。そういう人たちがいる。ギリギリになる前の支援が必要。
<東京ボランティア・市民活動センター 所長 山崎のコメント>
・震災から4年以上経過して、支援制度に乗れている人と乗れていない人、サロ
ンに行ける人と行けない人等、それぞれ状況が異なる中で、悩んでいらっしゃ
る現状がある。これからは、支援のアプローチを変えていく必要性が出てきて
いると感じる。例えば、戸別訪問における、ギリギリの生活状態になる前の対
応や、ミニサロンと相談拠点をつなぐ部分での活動等が大切になってくると思
う。そこで得られた情報を行政に伝え、新たな施策につなげたり、きめの細か
い個々のニーズに即した支援や情報提供を展開したりすることが重要になって
くると思われる。
▼プログラム2
住宅問題について
福島県からは避難地域復興局避
難者支援課の豊田吉彦氏より「仮設
住宅の入居延長」について、東京都
からは総務局復興支援対策部都内避
難者支援課の川﨑氏より「福島復興
再生特別措置法と子ども被災者支援
法による都営住宅への入居緩和」についてそれぞれ報告頂いた。
その後、意見交換を行った。
※岩手県、宮城県については資料にて情報提供を行った。
<主な意見は次の通り> ・都営住宅は募集枠が少ない。提供される所にしか申し込めない。 ・今住んでいるところで既にコミュニティが作られている。今のところに住み続けたい。新しいところへ引っ越したくない。 ・年齢も考慮してほしい。住宅が当たっても、子どもたちは転校したくないし、受験の問題もある。また、高齢者は病院を変えたくない。 ・避難によって住環境が変化した。震災前までは3世代同居であったが、いまは別々。一度、別居して自由を経験してしまったら、元には戻れない。また、親は地元に帰りたいと思うが、子世代は帰りたくないと思う。 ・避難者ばかりを優遇すると、地域の反発を受けることもないわけではない。避難者の中でも優遇してもらって当たり前と思っている人もいる。 ・都営住宅に申し込んだが当たらなかった。でも、行動に移すという前向きな考えが大切だ。 ・供与期間ぎりぎりまで今後どうするか決めるのを待つ人もいる。
<東京ボランティア・市民活動センター 所長 山崎のコメント> ・震災後4年という時間の経過によって、住むという条件が変化してきてい る。行政ができることは、条件を作ることである。最終的に避難者の方お 一人お一人が判断される際に、よりよい判断を下すための条件づくりであ る。避難者の方それぞれの置かれている状況が変化する中、‘住まう’と いう形をつくることが求められていると感じる。 |
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▼閉会
○開会挨拶:広域避難者支援連絡会in東京